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南北朝金銅仏
古式仏坐像

金銅仏の原型
 中国の金銅仏の原型としては東晋(4世紀初頭)時代のものが確認されていますが、収集の対象としては、五胡十六国時代(5世紀前後)の古式仏が最古のものとなります。

 古式仏も細かく分離すると色々なスタイルがありますが、共通している点は仏陀が手を前に組んで座って瞑想している形式をとっていることです。台座には二頭の獅子が配置されているのが普通ですが、その獅子の形態も時代によって変化します。先に述べた獅子や大きな肉髻・衣文の特徴などはガンダーラ仏の痕跡であるといわれています。

 金属としては青銅で、原則的には全てに渡金がされてたと思われますが、古式仏で完全に渡金が残っているものはかなり少ないと思われます。

北魏金銅仏
 五胡十六国時代の古式仏に続いて登場するのが北魏様式の金銅仏で、北魏は仏教が半ば国教化されたため、仏像も盛んに作られました。
 北魏金銅仏の様式は古式仏に比べて動的な表現がされた仏像が多く、立像・座像を問わず光背と衣文に激しい動きとエネルギーを表現しており、これは中国独自の”気”を表すとも言われています。北魏仏の様式は、日本の飛鳥仏に大きな影響を与えたことは周知の事実です。
 後代の金銅仏に比べ、台座の作りがシンプルであるのも特徴と言えます。
 素材は引き続き青銅ですが、時代が進むにつれて黄色味が増してゆきます。

北魏金銅仏座像
 本品は北魏仏に稀にある光背に九仏を配した座像です。仏像本体に比べ、光背が大きく、紋様にも躍動感があり、九仏の造形にも素朴さが残っている典型的な北魏仏と言えます。
 簡単な表現ながら、九仏それぞれに表情があり、興味深い仏像です。
 この形式の金銅仏の場合、座像本体に動きが少ない代わりに、光背に強いエネルギーを感じさせるものが多くなります。


状態の表示 錆びの程度
S- きわめて美しい状態 1− 無錆び
A- 美しい状態 2− 一部に錆びがある
B- 比較的良い状態 3− 表面の50%以上に錆びがある
C- 摩耗やカセ、ホツレ等の欠点がある 4− 全面錆び
D- 欠点の程度が著しい 5− 錆が強い (腐食あり)

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